ウォーキング禅(歩く禅)



       歩きながら坐禅をしようというものです。坐禅というのは

      坐ってするだけではなく、一日中するものだといわれます。

       行住坐臥という言葉であらわされ、起きているときも、横に

      なっている時も、いつも精神統一をして、今していることになり

      きることで、坐禅をして坐っているときと同じ心の状態を作って

      行こうというものです。

       ウォーキング禅は、そのような意味で歩くときに精神統一して

      坐禅の効果を得ようという工夫です。

       とうぜん坐禅や瞑想の力を養うのにも役立ちます。 





            方法

        (いずれも集中がしやすく、大変効果のある方法です)



       1 「歩数を数える」(歩くときの数足観です) 

                 (坐禅の時の数息観に対する言葉です)

       歩くときに歩数を数えることで、雑念を払い、統一状態を作ろう

      というものです。右または左足が着地する瞬間に「イチ、ニイ、

      サン・・ヒャク」と数えて、繰り返します。

       着地の瞬間を捉えようとすることで統一状態を高めて行きます。

       有効な坐禅になります。



       2 「足音を聴く」

       歩く時やジョギングの時に足音を聴くことに集中します。

       足音の出る瞬間、着地の瞬間を捉えることに集中して精神統一

      をして行きます。

       一歩、一歩。足音というものは違うものです。

       着地の瞬間を捉えようとすることで、一歩一歩集中度を高めて

      行きます。

       これもまた有効な坐禅になります。